羽田空港離発着の航空機のライブストリーミングを紹介します その3


ライブ画面にリアルタイム情報を追加する方法をずっと考えていました。
当初はメインの画面内に小さいウインドウを貼り付けたりしたのですが、やはり邪魔になります。そこで考えついたのはメインの表示を少し小さくして余白に貼り付ける方法でした。そしてそのコンテンツは、ADS-B情報を処理して得られる、本格的な情報です。

上の写真はこの仕組みを取り込んだ2日目の画面です。
一番上と二番目にはウインドファクター(対地速度と真対気速度との差:真西に向かうときは簡単に西風、ジェット気流の強さと考えて下さい)です。三番目には羽田発西向きの便の高度の推移グラフです。
これによってジェット気流による揺れと時間損失(定時性)をパイロットがどのように考えて高度を決定して飛行しているのかが随時わかる仕組みになっています。
また、プロの人にとっても早朝には2番目のグラフ(深夜便が観測したウインドファクター)から実際のジェット気流を把握することができ、高度選定の参考になります。

グラフは下記のような仕組みで作っています。
ADS-B電波 → アンテナ → レンタルサーバー[InfluxDB – Grafana] → 公開グラフ

公開グラフは下記にあるのですが、おそらくあまり見る人はいないと考えていました。
http://ito-lab.mobi:3000/public-dashboards/33b5dcd2f63144548e714ed9d62135f4
そこで思いついたのが、今回紹介しているYoutubeLiveに組みこむことでした。
これによって3D表示の羽田周辺の状況と、その先のジェット気流、そしてどの巡航高度を選択しているかがシームレスに、しかも誰もが簡単に閲覧出来ると考えました。

寒くなるとジェット気流が強まります。ジェット気流とパイロットの駆け引きを毎日眺めて頂くと色々な興味が沸いてくると思います。