PAPIの見え方を突き詰めると、Google Earth上にそのパスを表示したくなってきます。
今回、3Dモデルを作り、Google Earth上で編集することにより、任意の空港でのPAPIのパスを作り、表示することができるようになりました。
最初に下記のファイル(3Dモデル)を適当な場所にダウンロードしてください。
このモデルはILSが設置されている滑走路のPAPIの角度に合わせたモデルです。
3DモデルはPAPIの機器ではなく、PAPIの白白白赤、白白赤赤、白赤赤赤のエリアを扇形で表現したものです。

出来ればこの図の左の方、川の上くらいを真ん中にするとベストです
次にGoogle Earthを立ち上げます。
最初に目的空港に持って行くことが肝心です。
ここでは福岡空港のランウェイ16に作ってみましょう。
ズームインします。
その後先ほどのファイルをインポートしてください。



ここでFUK_16_PAPIと名前をつけてとりあえずセーブしておきます
以降は下記を右クリックしてプロパティを選択すると移動や回転、拡大が出来るようになります。

今後はGoogle Earth上に出現したPAPIのパスモデルを移動、回転、拡大することになります。
写真の下の説明通りにやってみてください。

反時計回りに回転させてランウェイ16のPAPIの位置に合わせる作業をを行います


そのままドラッグして滑走路の中央まで移動します



マウスを左の緑に持ってゆくと指の形が変わる所があるので頑張って見つけます
この場所は回転させる所です
ちなみにマウスが先端まで行ってしまいますと拡大することになってしまいますので注意してください。

マウスを左クリックして反時計方向に回転させます

これもドンピシャリ中央にします
この作業によって角度が決まります

次は全体を拡大します



PAPIには有効範囲がありますが、あまりお堅いことを考えずに延長します
次はPAPIの先端の位置を決める作業です。

GoogleEarthでは平面になっているのでわかりにくいのですが、4つの灯器(PAPI)を探してください
本来は設置位置から光が伸びていますが、ここでは滑走路の中央から伸ばしてみます
手のマークがあるところまでにマウスを移送するとその地点の緯度経度が青い丸で囲んだ所に表示されます。
その緯度経度を左のプロパティに入力します。


なかなかリアルな感じです。
ちなみに紫はPAPIが白3つの範囲、赤はPAPIが赤3つの範囲です。
これによってシュートファイナルでのランウエイの見え方とPAPIの整合性を確認する事も出来ます。
また福岡16以外の滑走路でもご自分で作ることが出来ます。



高度と位置を変えて高さを判定するため眼力を鍛えることが出来ます。
最後にこの記事のKMZファイルを下記にUploadしました。
ご活用下さい。
※スマホでもダウンロード出来ますが、Google Earthに表示させると黒色で表示され、長さがとても長い図形になっております。
ご容赦ください。