アプリ Flight Track Plannerの使い方

下記書き込みは古いバージョンの記述です。
現在のバージョンでも同様に使用出来ますので削除せずに残しておきます。2022/5/21 

Flight Track Planner」を完成させましたので概略を紹介いたします。
アプリはシンプルなもので、飛行機の場周経路の軌跡を、インタラクティブに様々なパラメーターを変えてみながら瞬時に描くものです。
構想自体は30年以上前の基礎過程での訓練生時代に、PC9801というパソコンでプログラミングを行って確かめていたものですが、なかなか手をつける時間が無くてここまで来てしまいました。
プログラムは全て自主開発で、R言語で書きました。グラフィックス表示はPlotlyを使っています。

 前置きはさておき、アプリは下記にあります。
アプリの版権は桜美林大学の伊藤 貢司が有しますが、個人でご利用の場合はフリーでお使い下さい。
また、あまり想定されないと思いますが商用利用はお控えください。
航空教育への利用ですが、アプリ内の「使い方」タブに書かれているメールアドレスに「使用する」旨のメールを送って頂ければ歓迎いたします。

http://133.125.39.62:3838/ito/FlightPlanner/

 アプリを開くと、パイロットの方であれば特に説明が必要は無いイラストが出現しますが、一般の方のため図に関して解説します。

航空機が着陸するときに空港のまわりの経路(場周経路)を飛行する場合があります。
例えば天気が良いときに福岡空港のRWY34等に降りる場合などです。
イラストでは着陸地点側の滑走路末端の真横から飛行機がスタートして、黒い滑走路に向けて左に回りながら着陸します。
滑走路と少しズレていますが、気にしないで結構です。
あとでいくらでも修正出来るためです。

さてパイロット訓練生が小型機で初飛行を行うときはこの場周経路で行います。
場周経路の飛行は大げさに表現すると、一生つきあわなければならない基本的な飛行技術ですが、かなり難しいものがあります。

通常、フライトを行うときは必ずといっても風が吹いています。
その風によって飛行機の軌跡は流され、理想的な場周経路から外れてしまうことが多いのです。
理想的な場周経路を飛ぶ事が出来ている時は、地面に対していつも一定の位置関係を保って飛んでいます。そのためには風を考え、常に修正しながらの飛行が必要になります。
このアプリで、風による流され方とその修正の方法が直感的、しかも理論的に学習できます。

Traffic Pattern
UnderShootの風への対応をシミュレーションしています

このアプリは桜美林大学の学生を対象に作ったため、Defaultの設定はDownwindが1nm、Speedは90kt、Bankは20°になっています。ジェット旅客機のパイロットには使いにくいかもしれませんが、左右のスライダーで皆さんが乗務されている飛行機の運用に合わせて任意の値に変更してください。
更に風速も右のスライダーで変更できます。
あまり想像したくはありませんが(^^;)、風速は50ktまで設定できます。

本アプリは、様々な飛行機と風に対応できます。
例えば
「B737が福岡RWY34のTraffic PatternのAmeamPointがやや広く2.7nmであって、風が300/15である場合にどのように飛べば良いか?」
という問いに対して、皆さんがインタラクティブにアプリを操作することによって、Time Checkの秒数、BaseでのWCA,Baseの時間、Final TurnのBank等のコンビネーションを見いだす事が出来ます。

また、画面左上の赤い歯車アイコンをクリックすることによって様々な描画コントロールが出来ます。

例えばアプローチライトの表示が邪魔だなと思った場合は透明度を増すことによって、完全に消すことも出来ます。

さらに2つめのタブ、「極座標レイアウト」をクリックするとレーダー画面のような表示になります。

一番外側の円の少し外にマウスカーソルを持って行くとカーソルのシンボルが変化しますので、左ドラッグでグリグリと回すことが出来ます。
当然ながら左にあるスライダーによって滑走路の磁方位も設定できます。(10度刻みです)

アプリ全体 極座標レイアウトタブ

なお、サークリングのプランニングにこのアプリを使うことが出来ます。
これには「Base秒数」をゼロに設定してください。

パイロットであれば理解して頂けると思いますが、これは2次元の問題を解くツールです。
本当は3次元の問題、つまり高度も相手にしなければなりません。
今後は降下開始地点もグラフィック表示する予定ですが、完成までお待ちください。

以上アプリの簡単な紹介第一弾でした。